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基礎知識

色彩心理学とは

私たちは様々な色に囲まれている。

部屋や会社、自然の中など、生活の中に色は自然に溶け込んでおり、必要不可欠なものだ。

色彩心理学というのは、ゲーテの「色彩論」や空海が提唱した色に関する東洋的理論を基に、「光の行為である」色彩の本質を研究する学問だそうである。

色彩心理学という学問は、心理学や色彩学、哲学、倫理学、宗教学はもちろん、その隣接領域である社会学、生理学、史学、文学、天文学、自然科学、文化人類学などといった、人間の発達に関する総合的研究を含んでいる学問からも検証して研究を行う。

そして、歴史的背景も思慮考察しながら、色彩が光と色であるという視点から研究、検証を行う必要があるのである。

色彩心理学を学ぶと、あなたが見ている全ての色の印象が変わってしまうかもしれない。

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色が及ぼす影響

色彩心理学というのは人の心の働き、つまり精神、意識、情動活動や喜怒哀楽などの感情には、皆さんが考えているよりもはるかに複雑に、そして強く生活に関わっている。

そして色彩心理学は心理だけにとどまらず、生理的、身体的な変化さえも確実にもたらしているのである。

私たちは色によって生活や心理状態に影響を受けているのである。


部屋のインテリアや照明を変えるだけでもかなり影響を及ぼす。

例えば、黄色を照明に使用すると、部屋のインテリアがより美しく際立つ。

それだけにとどまらず、家族団らんの暖かい雰囲気づくりにも役立っているそうである。

蛍光灯の青白い照明よりも黄色っぽい電球色の照明の方がゆったりと寛いだ気分を生み出す効果があるので、家族が集まる居間などの照明におすすめである。

怒っている時や、焦っている時などは青系の部屋に入るとそれらのネガティブな感情が軽減されると言われている。

このような結果から、青系の小笑みを浴びると気持ちが落ち着き、冷静になれるであろう。

また、青は体感温度を下げる効果があるので、夏に涼しさを感じたい場合には良いそうである。

食欲を抑える効果もある色ですので、ダイエットをしている方は青系のテーブルや青白い照明を利用すると、食欲が落ちて早く痩せられるかもしれない。


ピンクには短時間で気持ちを穏やかにさせる効果があり、筋肉の緊張を緩めることができるので、毎日忙しく、睡眠時間が少ないという方は寝室をピンクで統一してみるのもいいでしょう。

色彩心理学はこのように、知らないうちに生活に深くかかわっているのである。

 

暖色と寒色


色彩心理学の世界では、色は言葉であると言われ、好きな色や描かれた色などには、その時の心理状態が大きく反映されているそうである。

人の心ノ働き、つまり精神、情動活動や喜怒哀楽などの感情、意と色彩の間には、私たちが考えているよりもはるかに強く色と複雑に関係しているそうである。

それは心理だけではなく、生理的、身体的な変化をも確実にもたらしているのである。


一般的に赤・黄色・オレンジ等は暖色、青・黒・青紫等は寒色と呼ばれている。

このたった2種類の分け方だけでも私たちの生活に複雑に関係している。

例えば家具や壁の色を暖色で統一した部屋と寒色で統一した部屋では、体感温度が3度程度も変わるという実験結果が出ているそうである。

また、暖色系は脈拍数・呼吸数・血圧が高まり、自律神経統を刺激、性ホルモンの分泌を促進、筋肉緊張が増大、食欲・空腹感を抑制すると言われている。

さらに、暖色系は時間の流れが早く感じるのに対し、寒色系は時間の流れを遅く感じさせるのだそうである。

この暖色と寒色とに分けただけでも、日常生活で使えることは結構あるのではないかと思う。

色だけで身体にこんなに影響を与えているのは面白い。

 

日本人が好きな色

では、日本人が好きなインテリアカラーは一体何であろうか。

日本人の約4割が茶色系を好むとされている。

次いで多いのは白の2割だそうである。


熱帯地方にある国では赤やオレンジ系が好まれる傾向にあるし、寒冷地帯にある国では緑や青系が好まれるのだそうである。

これは自然環境や、そこに住む人々の肌の色や瞳、髪の色も感覚に影響を与えていると考えられるであろう。

これを考えると、温帯地方に住む日本人が、自分の肌の色に近い中間色を好むのもうなずける。

畳の色やヒノキの色なども、日本人が最も安心感を抱く色だとも言える。

実験でも、筋肉の緊張感をほぐして弛緩させる働きがベージュ系にはあると証明されており、忙しい日本人にとってはリラックスできる色と言えるだろう。

 

色彩心理学の領域

色彩心理学とは文字通り、色に関系する様々な仕組みを扱う学問のことである。

その領域は幅広く、心理学、物理学、民族学、生理学、美学など、少しでも色に関係していれば、全てを扱う学問と考えても良いと言われている。

特に物理学、心理学、生理学は色とは人間にとって何なのか、それはどのようにして知覚されて、どのように影響するかを探求するために非常に重要な学問なのだそうである。


例えば、生理学や心理学の領域内で説明すると、色を識別する器官である眼球やその他の器官の構造を知る必要がある。

また、入力された情報を判断・整理するのが脳の役目なので、脳の構造の働きも必要となる。

色をどのように名前をつけたかは民族学に関係してくるし、さらに知覚され認知された色彩が人間の心にどのような影響を与えるかというのは、また心理学の領域になるわけである。

こうして色彩学はいろいろな学問に触れる必要が出てくるのである。


現在の色彩心理学で大きな力を注いできた研究は、今まで生物は色をどのように整理して伝達するか、どのような使い方をしたら人間にとって役立つかといったものだそうである。

どうして色が見えるのかという事が、この理論を推進するには非常に重要な項目である。

色覚についての研究も盛んになり、いくつもの仮説が生まれたが、残念ながら未だに完結には至っていない。

色彩心理学は、色についての研究は幅広いさまざまな学問との関わりの中で行われてきたが、現在もまだ終わることはなく、継続して研究されている。

 

色彩心理学研究所

色彩心理学研究所は、歴史的背景を思慮考察し、色彩が光と色であるという視点から検証、研究を行っている学校である。

そして、倫理学、色彩学、宗教学、心理学や哲学、またその隣接領域である生理学、史学、社会学、文化人類学、天文学、自然科学、文学など人間の発達についての総合研究を含んだ学問からも検証、研究を行っている。

また、色彩心理療法士の資格は、日本色彩心理学研究所でのみ取得可能である。

学習コースは一年制の色彩心理学学習コース、二年制の色彩心理学療法士資格取得研修コースになっている。

一年制は、クレヨンや彩絵の具、色鉛筆等を用いながら様々な作業実習や主体的に学ぶという姿勢を習得し、実際に身体で感じ、体験しながら理論への理解を促すそうである。

二年制は、一年制の学習コースに加え専門課程も学習する。

心理臨床の基礎や心理学的考察力を十分に養うための理論を習得しながら、色彩心理学療法における理論に基づいた実践を深めていくそうである。

学習コース以外にも体験学習や特別学習などがあるそうで、色彩心理学が判る一日体験セミナーなど色彩に関した講座が自由に参加して学べる。

 

色相心理学と子供

色相心理学とは、人間の好きな色、嫌いな色によって人の心理を読み取ることができる学問である。

大人も子供も同じで、色には子ども自身の気持ちが隠されているそうである。

子どもたちに好きな色を聞いてみると、3歳から5歳の幼児期は1位が赤とオレンジ、2位は黄色、3位は赤と緑である。

6歳から12歳までの児童期になると、1位は黄色とオレンジ、2位が青・緑・ピンク、3位は赤だそうである。

その3歳から10歳までの子どもを対象に実験してみたところ、少し体を動かしたり、楽しい音楽を聞いた後に絵を描いてもらうと、赤・オレンジ・ピンク・黄色・緑・青が使われることが多かったそうである。

また、お化けの話などを聞いた後に絵を描いてもらうと、青・褐色・赤・黄色・紫または緑が多く使われていたようである。

このように、子ども達は色に敏感に反応している。

子どもたちは本能的に自分の心を色に託してあらわしているのかもしれない。

こうした反応を色相心理学を利用して、大人が素早く気付いてあげて、正しい方向に導くことができれば日常で起こる様々な問題も上手に解決することができる。


例えば、日常生活に効果的に色を使ってみてはいかがであろうか。

子どもに食欲が落ちていたり、虚飾の傾向がある場合は自律神経を刺激して食欲を増す赤を利用したり、元気がないときはオレンジの洋服を着せるなど、色相心理学を上手に日常生活に取り入れてみるのもいいだろう。

色のみでは子どもの心を完璧に癒したり、元気にさせることはできないかもしれない。

しかし、子どもの気持ちを理解したいと願う両親の心は子どもに通じて、色の効果もより高まることだろう。

 

カラーセラピー

カラーセラピーは、色彩心理学の心理的な効果を利用し、自分の心を理解することをサポートするものだそうである。

色彩心理学は学問ということだけで、カラーセラピーとの違いはほとんどない。

また、カラーセラピーは色の心理を利用して、自分の心を元気にしたり、運気を上昇してくれるものだそうである。

オーラソーマ等もその1つである。

部屋のインテリアにその日の気分の色を取り入れてみたり、洋服やアクセサリーにその色の物を身につけたりと、色からのパワーを役立てることができるのである。

また自分の好みの色などから、その時の心理状態や現在の状況、他人からあなたがどう見られているか等もわかるそうである。

心理テストなどでは、あなたに合った色をみつけて、生活や気持ちにプラスになるように働くアドバイスをしてくれる。

人間には自己治癒力があり、あなたの心は、今のあなたに必要な色を知っているという考え方である。

 

色彩心理学誕生の背景

近年では色彩心理学が服装や部屋のデザインなど、様々なものに使われている。

文明が始まった時から、人間は自分たちの行動に対して裏にある動機を解明しようとしたそうである。

その動機を解明するために、様々なシステムが誕生した。

その中の1つとして、言葉を使う必要がなく、人のアイディンティティを知ることができる色彩心理学が誕生した。

人は、個性を示すために色を利用する。

色があれば、言葉を使わなくても質問することができるし、意図や意味を取り違えることもなくなる。

その診断を基にして、取り入れてほしい色や、合った色を診断することが可能になるのである。

 

気になる色による診断

あなたは今、何色が気になりますか?

色彩心理学を使うと、選択した色によって今の心理状態を判断することができる。


全般的にやる気が出ている時である。

何か困難なことをやらなければならない時や、新しいことに挑戦するときに有効な色である。


自分の感情を上手にコントロールすることができる理性的な時である。

安らいでいて、心身共に疲れていない状態といえるであろう。

しかし理性的になりすぎてしまい、本音を正直にいうことができなかったり、納得いかないことは許せないことがあるので、ストレスがたまってしまうかもしれない。


威厳を保ちたい、周りから強く見られたいと思っている時である。

内に秘めた弱さは人に見せたくないという気持ちがあるようである。


潔癖性や強い誠実さを求めている状態で、素直で明るい心の状態のようである。

しかし、困難なことに立ち向かおうとせず、自分の思ったことを言わない時もある。


新しいアイディアを考えたり、交際を広げたりするのにいい時期である。

しかし、面倒なことは回避したいという逃避的な面もある。


何事も平和的に解決できる状態の時であると同時に、心の充足感が欲しい時でもある。

また、体が疲れている時に緑が気になることがある。


オレンジ

社交的で、強い人間関係を結びたい気持ちが強い時である。

久しぶりに友人などと連絡を取り、人間関係を取り戻すにはいい時期だが、おせっかいにならないように注意しよう。


芸術や神秘的なことに惹かれる、感受性が豊かな時である。

直感も鋭くなっていて、自分の新たな才能を開花できるかも知れないが、協調性に欠ける時期でもある。


ピンク

穏やかな気持ちで他人に気配りができる、生命力と愛情にあふれている時である。

その反面で、自分もやさしくしてもらったり、甘えたりしたい欲求が強いようである。


茶色

長期的な計画を立てるのにいい時期である。

物事を堅実にとらえられるが、堅実的すぎて地味になったり、孤独になってしまうこともある。


グレー

少し神経質になっていて、消極的になっている時である。

その反面で自分の欲求を抑えて、何事も受け入れられる忍耐力が備わっている時期なので、我慢しすぎないように心がけるといい。

 

類型論と待性論

パーソナリティの研究は、人間を理解するためにいろいろ行われてきたが、分類方法の代表的なものには待性論と類型論がある。

待性論は特徴の強弱で個人の全体を捉えることができる方法で、類型論は特徴となる典型的な要素をあげて、数種類のパターンに分ける方法である。

待性論は多くの質問をして、その人のプロフィールを完成することができるY-G性格検査などがよく知られている。

類型論は内向性・外向性を基に8個のタイプに分けたC.Gユングと、性格と体型に一定の関連があることを見出して、その性格特徴と気質で分類したE.クレチマーなどのタイプ論がある。

音楽にもこれと似た原理があるそうで、その人のパーソナリティと同質の色彩を好むため、両者のどちらかには当てはまると思われていたのだが、1つ1つの色について分類することは非常に難しいことだそうである。

ドイツのイエンシュによって生み出された類型論は、色の性格がはっきりとしている赤と青については、分析結果は他の研究とも当てはまりやすいそうである。

しかしその他の色になると、ちょっとした個人差で微調整が難しくて特定のパターンに強引に当てはめることになってしまうので、色のイメージを確定させるのは難しい。

人格と色の好みについてアメリカの色彩学者達が説明しているが、一般的な話で、色の好みが参考にされているだけで、心理療法やカウンセリングに使用されることはないそうである。

 

ピンクの特性・効果

女性ならピンクが好きという女性も多いのではないか。

ピンクを見るとはしゃぎたくなるような、ウキウキ・ワクワクしそうな幸せな色というイメージがある。

色彩心理学に基づいて、ピンクにはどのような効果や特性があるのかご紹介する。

どんな色でも、色彩心理学的に良い面と悪い面の影響を与えるものだが、ピンクに関して言えば、マイナスの面が少ないというのが特徴のようである。

例えば赤の場合は、積極的にさせることができるといういい面があるのに対し、攻撃的になってしまうという悪い面がある。

青の場合は、冷静沈着になれるという良い面に対し、無機質で冷やかな感じになってしまうという悪い面もある。

ピンクにはそういう副作用のような効果は少なく、平和主義や幸せを象徴する色とされている。

基本的には、人に幸福感を与えるように作用しているそうである。


それと同時に、ピンクは癒しの色、恋愛の色とされていて、恋人同士には最も適した色と言えるであろう。

恋をすると、ピンクの小物や洋服を身につけたくなるという経験は女性ならあるのではないか。

また、争いごとを回避させてくれる効果もあるようで、目標に向かって勢いがつきすぎて、周囲に対する思いやりが欠けてしまっていると感じた時や、相手に対して攻撃的になってしまっている時にはピンクを取り入れてみるといい。

そうすることで、優しい気持ちで周りを見渡すことができるようになるであろう。


また、ピンクは卵巣ホルモンに働きかけて、ホルモンを分泌させ、脳に刺激を与えるのだそうである。

健忘症などのいわゆるボケ防止にも、脳を刺激するという面では役に立つ。

ピンクに色づけされた食品を見ると口の中が甘く感じたりするのはその効果が表れているからだそうである。

愛情が欲しくなったり、ロマンチックな気分になったりする効果も促す。

ピンクには交感神経を刺激して脳に血液を送るという効果もあるので、疲労の緩和や痛みの軽減、老化予防にも役に立つ。

 

居心地の良い部屋作り

色の暖色・寒色を利用して、居心地の良い部屋を作りましょう。

例えば寝室は安眠をもたらし、1日の疲れを癒してくれる色がいいであろう。

青は色彩心理学の世界では血圧を低下させ、神経を沈静させる色と言われていますので寝室にはいいでしょう。

青いタオルを目に当てて目をつぶるだけで、不眠症の方もかなり効果的に眠ることができるそうである。

しかし、青は体温も下げてしまうので、冷え性の人にはおすすめできない。

冷え性の人はベージュ系の色が暖かみがあっていい。

色彩心理学上、神経を興奮させてしまう赤色は寝室には不向きな色と言える。

また、香りも心地よい眠りへ導くためには大切な要素である。

色彩心理学と上手に付き合い、色と香りの効果で心地の良い眠りを楽しみましょう。

 

色彩心理学とインテリア

色彩心理学を使うと、その時の気分で部屋の雰囲気を変えることができる。

色彩心理学を上手に使い、居心地の良い部屋作り・インテリアを心がけましょう。

色にはとても不思議な力がある。

色彩心理学に基づいた、生活に役立つ色の使い方や色についての知識をご紹介する。


赤系の色は暖色と呼ばれ、暖かみがある。

実際に暖かくなるのではないが、その色を見ると本当に暖かいと感じてしまうので不思議である。

ちなみに紫や緑では温度差をあまり感じないそうである。

また、青系の色は寒色と呼ばれている。

この暖色・寒色を利用して、より居心地のよい部屋作りをしてみましょう。

例えば、リビングルームはお客様を一番よく通す場所であり、また、家族が団らんする場所でもあるので、リビングルームはみんながホッとすることができる場所にしたい。

そういう場合には、暖かみのある暖色系を使うのがよいだろう。

ベージュ系やオフホワイトを使用するのもいい。

しかし、明るい方がいいからと言っても、真っ白な壁は控えた方がいいでしょう。

なぜなら、白は光を反射させる色なので、たくさん使うと目が疲れてしまうからである。

また、照明は蛍光灯ではないといけないということではないが、あまり部屋が暗いと目が悪くなる可能性が高くなるので、リビングにテレビを置く場合は注意する。

リビングに関しては、この二点を守れば、快適な部屋になるであろう。

また、カーテンやソファーはパステルトーンの暖色系にすれば、会話も弾む明るい空間となる。

クッションの色は、リビングの色と対照のものを選ぶと、部屋の雰囲気も引き締まるでしょう。

 

色と長生き

色彩心理学の研究者が「画家は一般の人より長生きをする傾向がある。」と気付いた。

歴史上有名な画家の寿命を見てみても、ミロは90歳、ピカソは92歳、シャガールは98歳、ムンクが81歳となっている。

日本の画家も、平均寿命が50歳代だった時に、歌川国貞は78歳、葛飾北斎は88歳まで生きたことがわかっていてとても長生きをしている。

これは偶然と言ってしまえばそれまでかもしれない。

しかし、子どもは多少具合が悪くても、絵を描いているうちに元気になるという子が多いそうである。

絵を使って言葉では言えない気持ちを表すことで癒され、気持ちが再生されるのではないかと考えられている。

現代社会はストレスが多いと言われているので、ストレスを感じた時に、気になった色で絵を描くと、気持ちがリフレッシュされるかもしれない。

 

色による診断

近年では、お店や部屋のインテリアに色彩心理学を取り入れたり、食品や商品や料理などに取り入れられることも増えてきている。

色は民族や文化を超越した、人類に共通する文化的なイメージ、普遍的なイメージなどで人の心を動かしている。

色は私たちの生活から切り離すことができない非常に重要な存在である。


色は私たちの感情を明確に表現してくれるものといって良いと思う。

時代の差がない人間や、複数に絡み合う民族にとって重要な色の赤、求心力のある青、安全や自然、生命力の象徴の色である緑、地域によって異なるイメージがある黄色など、多くの色がある。

その多くは、生活環境、自然環境に強い刺激を受けている。

例えば、好きな色や嫌いな色、何気なく選んだ洋服がその人の現在状況や心理状態、子どものくらいの傷など、多くのことが大人・子ども関係なく診断することが可能である。

また、色を生活の中で取り入れることにより、その人の性格や生活態度が変わったり、ダイエットに効果のある色もあるそうである。

 

色の三属性

色彩心理学を学ぶ前に、配色・色の名前・トーンはもちろん、色の三属性の知識も重要である。

色の三属性とは、彩度・色相・明度のことを表わす。

彩度とは、色みの強さ、色の鮮やかさ、または飽和度のことを表わし、色みの強さによって尺度化されており、色相によってそれぞれ彩度が異なる。


明度とは、色の明るさの度合いを表すもので、黒色〜灰色〜白色の系列を感覚的に等しく分割し、明るさの尺度として使う。

明度の特徴は、無彩色・有彩色の両方が持っている属性で、箱の内側に黒のビロードを貼って穴を開けて、その穴から覗くと、実在する物質の中で一番明度が低い黒を見ることができる。

この箱はキルヒホップの暗箱と呼ばれている。


色相とは、色合い、または赤・黄・青などの色みの事を表し、有彩色のみがもつ属性である。

黒や赤などの刺激の強い色を見て、白いものに目を移すと薄い補色の色が見えたりするのが残像である。

残像になる補色を整理補色・心理補色などと言い、混合して無彩色になる補色の関係を物理補色という。

色の三属性を覚えて記号化すると、配色・色の名前・トーンもスムーズに覚えることができるので、色彩心理学を学ぶのに非常に便利になるだろう。

 

カラーピラミッドテスト

色彩心理学と関わりのあるテストはいろいろある。

その中の1つにカラーピラミッドテストというのがある。

カラーピラミッドテストは、一般的なテストではないが、これまでの行われてきた色彩テストの研究結果が注目されている。

このテストは自我機能と情動性を診断することができるテストである。

簡単にいうとその人にどんな人格的な特性があるか、そしてそれはどんな心の状態から生まれるのかを探るテストである。

日本では1983年に宗内敦らによってカラーピラミッドテストは標準化された。

色彩心理学の中では同じ色が関わる性格診断の、ロールシャッハ(左右対象のインクのシミのような図形を何に見えるか相手に問いかけ、その反応から相手の人格の構造を分析する)テストも色が関わる性格診断テストとしては同じである。

二つを比較すると圧倒的にカラーピラミッドテストは研究の数は少なく、心理テストとしてあまり浸透していないというのが現状である。

しかし、このカラーピラミッドテスト心理テストの研究によると、各色彩の持つ心理的な面との結びつきは注目に値するそうで、描画療法などと共通した見解の部分があると言われている。

他にも研究結果にバラつきはあるが、さまざまな色彩と心理学的諸問題、精神病理学などとのつながりを検討してきた事は、大いに注目されている。


カラーピラミッドテストの診断方法は、診断される人が正方形の色彩カード24枚の中から色を選んで並べて、5段のピラミッドを作っていく。

24枚のカードを嫌いな色のピラミッドを3回、好きな色のピラミッドを3回作ってもらい、どのような構成でこの各ピラミッドが配置されたかによって診断することができるのである。